古浦海水浴場(松江市鹿島町)で地元ボランティア“はまひるがお”さんとビーチクリーンをしてきました!
島根県松江市の古浦海水浴場は朝日山のふもと、恵曇港を目の前にする海水浴場。
島根半島の入り組んだ海岸線に青く広がる透明な海と数百メートルに渡って続く美しい砂浜。
東に伸びる島根半島の山々の景色がとても綺麗です。
地元民はもちろん、県外からの海水浴客も訪れる松江市でも有名なビーチの一つです。
5月22日快晴の中、ボランティア“はまひるがお”(以降“はまひるがお”)さんとビーチクリーンを体験してきました。
この記事では、古浦海水浴場のことやそこでのビーチクリーンの様子をお伝えしているので、
ぜひご一読ください!
平均年齢75歳!地元ボランティア“はまひるがお”について
ボランティア“はまひるがお”さんは、毎月古浦海水浴場でビーチクリーンをする団体です。
鹿島町在住の女性陣で構成されていて古浦海水浴場で約20年間、
毎月欠かさずビーチクリーン活動を行っています。
メンバーは全員70歳を過ぎた超ベテランビーチクリーン団体。それが“はまひるがお”!
まさに松江市におけるビーチクリーンのレジェンドですね(^^)。
今回はビーチクリーンを体験した後、代表の山本マツ子さんにお話を伺いました。
そんな彼女たちの団体名“はまひるがお”とは、いったい何のことでしょうか。
また、どうしてその年齢になってもこの活動を長期に渡り、続けることが出来ているのでしょうか。
かつて咲き乱れていた“はまひるがお”
上の写真は平成23年の古浦海岸に咲き乱れるはまひるがおの様子。
はまひるがお(浜昼顔)は、砂地の海岸に自生する多年草の植物で、茎が地面を這うように伸びていくという性質を持っています。
開花時期である5~6月には浜辺一面に群れるように咲き乱れるため、
晴れた日には、青い海と薄紫色のはまひるがお(浜昼顔)が美しいコントラストを見せてくれます。
今から5〜6年前から海の環境が変わり、風などで砂がどんどん増えてやがてははまひるがおや他の植物までも覆ってしまい、
今の浜は砂が増えたことで砂浜の奥行きも倍くらいになったとのこと。。。
実際に海岸沿いにある階段なども埋まってしまっていました。
そして、古浦海水浴場に積もった多くの砂を撤去する際に、はまひるがお(浜昼顔)も砂と一緒に消えてしまいました。
ダメ押しでプラスチックゴミが出てきたことで砂地が覆われ、はまひるがお(浜昼顔)が生える地面も少なくなってしまいました。
このような現状を知り、
「かつての浜辺を取り戻したい!松江市の浜辺として誇らしくありたい!」
「市外から訪れる人のためにも、私たちの海をキレイにしておきたい!」
という思いから“はまひるがお”という名前がつけられたそうです。
山本マツ子さんにとってビーチクリーンの魅力とは?
マツ子さん曰く、朝早くからビーチクリーンをして汗を流し、清掃後の浜辺を見ると「スッキリしていて気持ちが良い」そうです。
夕方にビーチクリーンを行っていた頃は、『ビーチクリーンをしながら、宍道湖よりもきれいな夕陽を見ることが出来る』とのこと。
私も日本海に沈むきれいな夕陽を背景に、みんなで汗を流しながらビーチクリーンをしてみたい。そう強く思いました。
古浦海水浴場への思い
市町村合併によって松江市の一部となった鹿島町を訪れる県外の人々に綺麗な海岸だと思ってもらいたい。
そして古浦海水浴場は、“はまひるがお”のみなさんが小さいころから遊び場として思い入れのある場所。
思い出がたくさん詰まった古浦海水浴場は、
今では使い捨てのプラスチックが生活必需品になる過程で大量発生し、海岸に多く漂流します。
気が付くと変わり果てた海岸がそこにはありました。
はまひるがお(浜昼顔)が一面に咲き乱れていたあの頃の海岸を取り戻すため、
「私たちは85歳まではみんなでビーチクリーンを続けることを目標にしています!」とのこと。
今回、ビーチクリーン体験をしてみて
“はまひるがお”の方々とビーチクリーンを一緒にさせていただいて、たくさんのエネルギーをもらいました。
とても70歳を過ぎた女性とは思えない軽快な動きと、波音や潮風に負けないくらいの大きな声。
小さな体で大きなゴミを拾い上げ、ゴミ袋に大胆にゴミを詰めていく姿を目の当たりにして
日本海に匹敵するほどの大きなパワーを感じました。
ビーチクリーンに興味がある方へ
はまひるがおさんと一緒にビーチクリーンを体験してみたいという方は、マツ子さんも大歓迎だとおっしゃっていました。
毎月第二土曜日の朝8時から9時ころまで古浦海岸で清掃活動をしているので、そのタイミングで来てもらい声をかけてみてください!
ただし、お盆や悪天その他の事情により変更する場合もあるとのこと。
そんなときは朝の海岸を観察や散策するなどし、またチャレンジしてみてください!
特に「重いゴミを運ぶことが多いから、若い方々が持つのを手伝ってくれるだけですごく嬉しい」と言っていました。
個人や団体としてビーチクリーンをしたい!という方へ
ゴミを拾ってもどの袋に入れるのか。集めたゴミはどうするのか。ご存知ですか?
一般的なビーチクリーンっていったいみんなどうやっているか?意外と知られていません。
行政機関のガイドラインに基づいたビーチクリーンからゴミの処理までについては以下の手順になります。
- 古浦海水浴場については鹿島支所市民生活課に電話をし、直接伺います(電話番号:0852 55 5704)
- 担当の方へ参加人数、実施日時、開催場所、ボランティア袋の必要な数、ゴミの収集場所などを伝え用紙に記入します(以下画像参照)
- 市民生活課からリサイクル都市推進課へゴミの収集については連絡をしてくれます(集めたゴミは収集しきちんと処理してくれる人たちがいます)
- 万が一、天候やコロナ・体調不良等で日程変更の場合は、その旨を市民生活課に電話で伝えましょう
さて、今回は私がビーチクリーンを体験してみて感じたことや、ボランティア“はまひるがお”の思いを記事にしてお伝えしました。
この記事を読んで少しでも皆さんがビーチクリーンに興味を持ってくれたら嬉しいです。
ぜひ、散歩のついでに古浦海水浴場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
松江市在住の大学生であり、しまねLINKのメンバーとして活動をしています。
主に海と生き物に興味関心があり、ビーチクリーンをはじめ小学校では出前授業もしています。
これからもビーチクリーンに関する記事を書きたいと思っているので、また読んでいただけると嬉しいです。